Title:灼熱砂漠

風の国の奥地には、土地の人間さえ恐れる炎暑の砂漠があるという。
かつて誰ぞ詩歌に通じた者は、伝聞から作ったこんな歌を残している。

"砂が灼(や)ける 赤く熔けた鉄(くろがね)の色に
風が焦がした 焼け付いて乾く大気は暑く

日差し射る砂漠 熱を重ね無慈悲さを生む
命嫌うとさえ 語り継がれてきた炎暑


空が尋ねる ここで生きていく術があるかと
岩が答える 常なる身ならば否と

砂が遊ぶ土地に 日は有り余る愛を贈る
過ぎた恵みは災禍 命は乾き干からびる

深い地底に眠っている 至宝への道は陽炎の先に
延々絶えない熱の波は 彼岸へと送り出す三途の渡し舟"

赤い岩肌は太陽の熱を吸い、燃えるような熱を吐く。
その熱は夜の冷気さえ寄せ付けず、昼夜に渡る炎暑が無謀な挑戦者をことごとく屠ってきたという。



タイトル=背景の地名です。時々話や設定で出てくる「灼熱の欠片」の産地はこんな所です。
守鶴は平然と立っていますが、状況は上のミニ文の通り。
とりあえず灼熱砂漠を絵にしよう!という計画性ゼロな出発のせいで、キャラをどこに置くか人に相談する羽目に……。
後付けってのもあって守鶴は相当ざっくりした下書きでしたが、割といい感じになってラッキーです。
今回で疲れたので、次はもっとこじんまりとした背景書きます。そんで植物も生やします。まだろくに書いた事がない気がするんで。


―スピンして帰る―

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