Title:これも一つのハラスメント

写輪眼の力で見えたのは、得体の知れない化け物の姿。
いや、姿形だけは人間だが、あふれるチャクラの質は人間とは異質のもの。
なるほど、これが。サスケはようやく積年の疑問が解けた。
「こいつがお前の中の力の正体って訳か……。こんなもんがいやがっ――。」
しかし、まじめな空気が長く持たないことに、サスケは気がついていなかった。
隣のナルトが、青ざめてあわあわしている。
「の、ののの……!!」
「は?」
のだけを連呼されても何の事やら。
サスケはそう思ったが、答えはすぐに最悪の単語の頭文字としてお目見えした。
「うわ〜ん、覗きー!変態ー!!乙女の心を勝手に見た〜!!
助けて狐炎〜、サスケが変態だってばよー!」
叫ぶが早いか、ナルトはサスケの瞬間移動並みの速度で狐炎に飛びついた。
と、言うか彼の懐に逃げ込んだ。もちろん、全身さぶいぼまみれの鳥肌だ。
「ああ、確かに変態だな。悪趣味な奴め。」
避難してきたナルトに同意をしつつ、
サスケに向けた狐炎の目は、明らかに見下しの色が混ざっていた。
「え?いや、これは……って、おい!何だよこの変態出てけオーラ!?
別に俺は変態じゃねぇよ!!」
狐炎に表情でからかわれていることに気づく余裕はなく、サスケはあわてて弁明する。
いくらクールでダークな二枚目キャラでも、
残念ながらこういう突発事態の免疫はまだまだのようだ。
「いいからさっさと出て行け。女の敵め。
出ていかんと、お前の恥ずかしい秘密を音中にばら撒いた挙句、サクラに吹き込むぞ。」
「何だその地味っつーかむかつく嫌がらせぇぇぇ!!
サクラの中の俺を汚すなぁぁぁ!!」
そして、こっそり里への未練も一部断ち切れていなかった。
思惑はさておき、思い出は美しいままで取っておいてほしい男心である。
うちはサスケ、15歳。
狐炎の態度のでかさとナルトの無礼さにに腹を立てても、ここは引くのが得策。
人の心、特に女性の心をむやみに覗くのはやめようと、心に誓った日だった。



面倒と言うか、描けないんで本性じゃなくて化けたバージョン。狐炎の態度がでけぇ(笑
ナルトが女の子なら、ある意味最大のセクハラだよなぁというネタ。
でも最初のセリフはうろ覚え。何気にミニ文がサスサク前提の話です。
サスケの恥ずかしい秘密の内容はご想像にお任せします。
そして何で狐炎がそんな事を知ってるのか。九尾だけに海千山千と言うことです。
ナルトの発言に乗ってさらにサスケをいじめるのがポイント。
そしてきっと、自分の発言がそういう風に利用されていることに彼女は気がついてないという。
でも、サスケの覗き(笑)を不快に思っているのはたぶん2人とも共通。

―スピンして帰る―

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送