Title:探し物は人混みに

「うー、見つかんないってばよ〜。」
「当たり前だ。少し探して見つかるようなものならば、わざわざお前達に金を払うまい。」
「分かってるってばー。でも何とかなんない?」
「ほう。仕事帰りの身内を一方的に巻き添えにしたあげく、ゆすりと来たか。
まったく、お前の厚かましさには恐れ入るな。」
「ごめんなさいあたし自分でがんばります。」
「分かればよい。」
「トホホ……。あれ、そう言えばこれって刀?持ってるなんて珍しくない?」
「道中の用心棒を引き受けていたからな。」
「ふーん。いつもは使う時だけどっかから出すのに。」
「確かにそれで実用には足りるが、一見して丸腰では依頼人が不安に思う。
だがこうして佩刀しておれば、得物を持っていると一目で分かるからな。
余計な詮索もないし、都合がいい。」
「なるほどー、頭いいってばよ!」
「少し考えれば誰でも思いつく程度で、褒められてもな。」
「あうっ……と、ところでさ!
何か今の格好ってばお侍さんみたいでかっこいいし、いつもそうすれば?」
「それは出来ぬな。本職ならばいざ知らず、日頃は他の仕事もある。
特に店で動くには邪魔になるぞ。」
「ちぇー、いいと思ったのに〜。」
「何がだ。まったく、無駄口を叩いている暇があったら、辺りに目を光らせておけ……うつけ者。」
「うわーん、早く出てこいってばよ〜、旦那さーん!
おうちで奥さん待ってるってばよー?!」
「……。」



パースと建物と人混みを描こうかと、人間を書いた後で思い立ちました。即後悔。特に人混み。
何これおいしいもの?灰色省略法(勝手に命名)も戦闘力が問われますね。
ちなみに全身なのは、対比がどうなるか描いてみようと思い立ったからです。
それには前進描いてみないとわからなかったという、地味な不器用さ。
12,3歳の子って、結構でかいもんですよね。狐炎の冷ややかに蔑んでる表情は気に入ってます。♀ナルトはポーズも。

―スピンして帰る―

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