Title:ほむらの庵

火の粉はぜる囲炉裏のそば
ぬくもり求めて囲んだ
揺れるほむらの色明るく
赤くほほの影染めてく

一人ぼっちの坊やは聞きました。
お父さんとお母さんがいない子は他にもいるのに、
どうして自分ばっかり大人に嫌われるの?と。
昔もっともっと小さかった頃、悪いことをしちゃったの?と。
すると男はこう言いました。
お前は何もしていない。ただ、大人が愚かなだけだ、と。
坊やには難しくてよくわからなかったけど、
自分が悪いことしてないと分かって、安心しました。

風と光が満ちる丘
転ぶように駆けた後は
いつもあの場所に帰る
暖かな火がある我が家へ

次の日、坊やはお気に入りの原っぱに行きました。
坊やをいじめる大人がいない、素敵な場所。
たまに他の子供も居て、時には坊やと一緒に遊んでくれる事もあるけれど、今日は誰も居ません。
ちょっとつまらないなとも思いましたが、
今日はここを独り占めに出来ると考えたら、少し楽しくなりました。
思いっきり駆け出したり、寝転んだり。疲れたらちょっとだけお昼寝もしたり。
太陽と一緒にたくさん遊んだその後は、暖かい我が家に帰ります。

いつかどこかにあったもの
その香り思い出す
帰る場所は変わっても
ぬくもりはほむら色
いつまでもそのままで
変わらないぬくもりよ

その夜、坊やは夢を見ました。
大きくなった自分は、今とは違う家に帰っていきます。
でも、帰り道の足取りはとても楽しそうです。
たどり着いた家のドアノブに手をかけて、中に入っていく大きな自分。
そこで坊やは目が覚めました。
今とは違う家に、自分以外の誰が住んでいたのかはわかりません。
でもきっと、帰りたくなるような家に違いは無いと坊やは思いました。
坊やはするっと寝床から抜け出して、とっくに目を覚ましている男の元に行きました。
素敵な夢を見たんだよと、今朝一番最初の話をするために。



こういう位置関係は好きですが、きちんと描けたためしがなかったので今まで載ってはいなかったという。
元々は落書きですが、気に入ったのでトレースした後細工して主線に。
ナルトが狐炎の腕を捕まえてます。体重はどっちが支えて浮いてるのか謎ですが(腕力が激しいby愚妹
今回はポップ系で塗ってみました。
後、文章の構成が変なのは色々無茶したからです。

―スピンして帰る―

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