連作小ネタ置き場。
1つ1つは超短いですが、つなげて読めば多分ちょっと短めな他の小説位の長さ。

Title:胸の発育の心配
文字通りなネタ。12歳な我愛羅×♀ナルト+守鶴・加流羅・狐炎。割とダラダラなテンション。

1.需要調査 2.成長期についての疑問 3.上背も胸も






























1.需要調査
「ねーねー、狐炎もやっぱり巨乳派だよね?」
「藪から棒に何を言う。気でも触れたか?」
「あー、馬鹿にした!もう、あたしは真面目なんだってばよ!巨乳か貧乳、どっち?!」
「どうでもいい。第一、聞いてどうする。」
こだわりが一切ないかといわれれば嘘になるかも知れないが、少なくともナルト相手に答える気は一切無い。
「もちろん、アンケートを取ってるんだってばよ!」
「下らぬな……これ以上はないと言うほどに。」
「だってだって、大体みんな巨乳派なんだもん!将来彼氏欲しいもん!
大きくならなかったら困るんだってばよ〜!!」
遊び仲間の男友達は、程度の差はあるがそろってナイスバディの水着グラビアが好物だ。
キバやチョウジ辺りはもちろん、意外なところではシノも「ないよりはあった方が」と回答する。
ナルト自身ナイスバディが好きなので、すっかりそういう考えに染まっていた。
「お前の場合、胸の脂肪よりも頭に常識を入れる方が、よほど男に受ける早道だと思うがな。」
男友達の前でいきなりタンクトップ一枚になったり、
風呂上りにタオル一枚でうろうろしたり、その他枚挙に暇が無い非常識さは、男共を喜ばせるどころか寿命を縮める頭痛の種。
冷ややかに降る一言は、矢尻よろしくナルトの頭に突き立った。
「う、うわーん!
いいもん、女の子は可愛ければちょっと位お馬鹿でも許されるもん!」
「ふん……お前の非常識さは、可愛げの域などとうに通り越しているがな。」
見てくれで引っかけたところで、中身に幻滅されるのがオチだと、狐炎はご丁寧に止めを刺した。


:ちなみに狐炎のこだわりは、胸じゃなくて目にあるらしい。

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2.成長期についての疑問
宿でボーっと外を眺めながら、我愛羅はおもむろに口を開いた。
「……なあ。」
「何だよ眉無し。」
部屋に居るのは我愛羅と守鶴の2人だけ。多分退屈だから、他愛のない話でも振る気なのだろう。
「女っていつ胸が出来るんだ?」
「あー、大体10をちょっと過ぎた頃からだんだん育ってくるな。」
さりげなくとんでもない質問が飛んできたのだが、守鶴は顔色1つ変えない。
さすがエロ狸と思いながら、我愛羅はさらに続ける。
「そうなのか……いきなり膨らむのかと思ってた。」
「んなわけねぇだろ馬鹿。つーか、扇子娘が居るくせに何で分かってねぇんだよ?」
「気がついたらあった。だから知らない。」
女兄弟が居ても、まともに顔を合わせたのは我愛羅がつ離れしてから。
その上最近まで険悪だったから、体の成長までいちいち見ているわけが無い。
守鶴は呆れるが、彼の観察力はこの程度だ。
「は〜、使えねぇガキ。」
「で、いつ止まるんだ?」
「何年かすりゃ、大体出来上がるもんだ。ま……時間だけじゃねぇけどな。」
「どういう意味だ?」
彼がにやりと笑う時は、大体ろくでもない。
また例に漏れず、よからぬことを考えているに違いないだろう。
「何だ知らねぇのか?揉むんだよ。」
案の定の下ネタ。しかし、予想していたにもかかわらず我愛羅の思考回路は一瞬止まった。
「は?揉むって……む、胸を?」
「もちろん。他にどこを揉むんだ?」
「そ……それは……じゃなくて!そ、そんなネタ俺は信じないぞ!
どうせからかってるんだろう?!」
そんなお手軽な方法で育つなら、世の中にAカップのブラジャーなんて存在しないはずだ。
身内にAカップ愛用者なんて居ないが、賢い彼はそれ位予想が付く。
「んな事はねぇよ。何なら実例を教えてや――。」
“あ〜な〜た〜〜!”
調子に乗った守鶴が言い掛けたとたん、横から怒った幽霊の声がかかる。加流羅だ。
「おいおい怒るなよ〜、冗談だって加流羅ちゃん。」
“黙ってたら、絶対教えてたじゃない。分かってるのよ。”
彼は笑ってごまかそうとしているようだが、ろくでもない事を我が子に吹き込む恋人に向けられる目は、実に冷たい。
「信用ねぇなー。」
“出来る訳ないじゃない。あなた、この子からかうの大好きなんだから。”
“まあな。でもなあ、もっと好きな事だってあるんだぜ?”
我愛羅に聞かれないよう、肉声の代わりにテレパシーで返事をよこす。
“ちょっと、それって……まさか。”
平均よりもずっと豊かな加流羅の胸やその他女性らしい各所に、いかがわしい用事があるとかそういう事か。
今はまだしも、後々を思うと顔が引きつる。
“まさか?何だか言ってみろよ。”
“嫌よ。もう、その手には乗らないんだから!”
「ノリ悪いな〜。」
怒って顔を背けた上、彼女は守鶴のピアスの中に引っ込んでしまった。
この残念そう、かつ下心が透けて見える彼の顔を見たら、母はきっと余計神経が逆撫でされていただろう。
と、会話の断片しか分からないながらも、我愛羅は考えた。
「……何話してるんだか知らないが、母さんにセクハラするな、このエロ狸。」
「なぁに、ちょっとした夫婦のじゃれ合いだって。気にすんじゃねぇよ。」
―ちょっとしたセクハラ……と―
心のメモに書きつけた後は誰と誰が夫婦だと、守鶴の主張を全否定するのは忘れなかった。


:揉んで育つ人も居るし、だめな人もいると思う。知り合いは育つと言っていた。
 継続すればいけるものなのかもしれない。

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3.上背も胸も
後日。ナルトと我愛羅は、行きつけの茶屋でいつものようにだべっていた。
「ねえ、あたし決めたんだってばよ!」
ナルトはパフェを食べながら、今までしていた話をいきなり中断して宣言する。
一体何事か分からず、我愛羅は首を傾げる。
「何をだ?」
「今まで一日1杯だったけど、これからは牛乳を毎日3杯飲む!」
「いきなり増えるな……で、何のためだ?」
太りそうだなと、口にしないがこっそり心配する。
ダイエットの敵をあえて大量摂取するからには、何か企みがあるに違いないと、女心に疎い彼も察知した。
予想通り、鼻を鳴らして得意げに彼女がこう続ける。
「ふふん。それはもちろん、背が高くてボインボインの、紅先生みたいなかっこいいお姉さんになるためだってばよ!」
すらっと背が高くスタイル抜群、ウェーブがかかった黒髪美女。
モデルのような紅は、今年の木の葉の下忍女子の憧れの的である。
我愛羅はチラッとしか見た事が無いが、確かにすこぶるつきの美女だった。
「女でも大きくなりたいものなのか?」
自分が追い抜かれたら嫌だなと、こっそり考えながら聞いてみた。
彼女に170cmまで伸びられたら、それ以上になる当てが無い身としては困る。
それを知ってか知らずか、彼女の熱弁はまだ続く。
「当たり前だってばよ!
だってあたし、このまんま止まっちゃったらチビって言われる〜!」
「そ、そうか……。」
そう言われても、可愛いと思われる分男よりは救いがあるじゃないかと思ってしまうが、
自分だって毎日守鶴を見ながら、見下ろされる苛立ちを高身長願望に変える身だ。
人のことは言えない。
「……で、ボインも大事なのか?」
何となく姉と母の胸元を想像しながら問いかける。
「うん。だってみんなボンキュッボン好きでしょ?あたしだって好きだしー、憧れるし〜♪」
(女も好きなのか……知らなかった。)
ナイスバディが同性すらも魅了するとは初耳だ。
砂時計体型は奥が深い。これも女体の神秘なのか、それとも単に美しいものへの賞賛は性別を問わないのか。
「まあ……がんばってくれ。」
「うん!なったら褒めてくれってばよ!」
「え?あ、ああ……。」
何をどう褒めればいいのかよく分からないが、我愛羅はとりあえずそう答えておいた。
ナルトが楽しそうならそれでいいやと、贔屓目になった彼は何となく評価が甘かった。


:体育会系なのか1日1本空ける人もいるらしく、5,6本まとめて買う人が近所に居るらしい。
 しかし3杯飲んだらカロリーが気になる気もする。

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